「たのしごとデザイン論」を読んでみた

広告関係の仕事に興味があって、書店で広告関係の本が並んでいる所をぶらぶら。 

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 なんでこの本を買ったかっていうと、書店でぱらぱらっとめくったらこんな趣旨のことが書いてあったからだ。

「何かを作るとき、自分の中の情報が少ないほどパクリに近づく。情報が多いほど、あなただけのものが作れる。」

この言葉にすごい共感した。

小説とか、音楽とか、映画とか作ろうとする時って、一見自分だけのアイデアそのまま出せばすごい独自性あるもの作れるんじゃないかって思ってしまいがち。けどそれは違うんだぞと。だって今まで生きてきて自分の中に取り込んだ小説や音楽、映画という情報がアイデアとして出てくるわけだからね。しかも、素人ってそれをアウトプットする形で取り込んでないから、基本的に少ししかアウトプットできないわけだ。だから情報が少ないとダメ。たくさん知識があって初めて新しいものが生み出せる。そんな風に思える。

 

本の前半部分に関してはデザイナーテクニック的なこと。

そして後半部分はクライアントとの関係の築き方などが書いてあった。

 

内容気になったとこ

1.崩す

「何かをデザインしたときに、そろっている部分からどこかを崩すことでよいアクセントとなる」この話は、確かにそうなんだろうな、と思いながらもまだ自分がするには早いな、と言うか難しい話な気がした。基本的に、素人ってそろってるほうがきれいに感じるんだよ。作る側にとって。特に自分が素人だからそろえてしまう。そして、崩されることによる良さがわからないんだ。残念ながら素人だから。違和感に思えてしまう。これって多分まだまだなんだよねー。もっと精進。

 

2.バズる

「話題になる要素を盛り込むことでバズらせることができる。拡散したくなるようなそんな広告をつくっていくことが大事。」

 

3.同じゴールを描く

「遊園地で思い描くイメージってみんな違うよね。」それをみんなで話し合いながら1つのイメージにすること、それって難しいけど大事なことだと確かに思う。広告ってこういう風にイメージから始まることが難しいなと思った。遊園地ってだけでも全然違うイメージになるし。それぞれが持っているイメージを固めて仕事をする。会社の仕事って広告以外も全部これだと思う。

 

4.言葉にする

「きちんと言葉にできるって言うことは自分の中で整理できているから」最近それをすごく思う。インターン面接で全然話せなかった。単純に練習不足って言うのもあるけど、それよりも自分の中で経験をかみ砕けていない。これが一番問題な気がする。もっともっとかみ砕かなきゃ面接は通らないなー。それと共に世界を語っていくために、経験したことを言葉にしていくことが大事なんだなと。どっかへ行ったらどうだったか言葉にしてみる。何かをしたら、何かを聞いたら、何かを見たらどうだったか言葉にしてみる。こうして伝える力ってのびていくのではないかなと思いました。

 

まとめ

こうして言葉にしてみると、自分の気づきも結構偏っているなーと。もっと専門的なこととか、作り手側(印刷とかコピーライターとか)のお話とかあったけど、身近じゃない分あんまりかみ砕ききれないな。だから言葉にならない。伝える力伸ばしていこう。

 

芸術って結構思いつきくらいで作ってんじゃないかっていう(まぁ当然そんなことないんだけど)それをこの本がしっかりとことばで否定してくれたなと。どんなものでも意味や意図があって作られているんだということ。とても大事な気づき。

 

そして広告という世界の一端に初めて触れていい経験になった。