全米は、泣かない

芸人さん(五明拓弥さん)と、広告業界の有名な方々との対談をまとめた本です。

 f:id:nizi226:20180507032334p:plain

主に書いてあるのはそれぞれの方の人生観、広告観です。CMやコピーを作るときの頭の働かせ方が分かります。ただ最近広告の勉強をしているので、 目新しい考え方がたくさんあるというよりは、そうだよな、そうだよな、と思うことが多かったように思います。

 

例えば

「なんかいいよね」禁止

なぜいいのかを考えることがとても大事だということ。ありとあらゆるものを、きちんと言葉で切り取ること。

 

言葉はコミュニケーションのメインじゃなくてサブじゃないかと思う時すらある。 

この言葉、ハッとしました。よく多くの人が、英語はコミュニケーションのツールでしかない、とは言いますが、広告業界の言葉にこだわりのある方がこう思っているとは。

 

この本が売りにしている、対談者からの五明さんへの課題とその添削。

実際に僕も書いてみました。例えば次の課題とか。

「御墓参りをする人の数、あるいはその回数をもっと増やすためのコピーを書いてください(30本)」

お墓参りをする機会が多くない僕が、お墓参りについて考える。それだけで、少しだけ世界が広がるんです。お墓参りをする人って何を考えてるんだろう、お墓参りっていつ行くんだろうって。こういう風に色んな世界を切り取っていく作業は、自分の視野が広がるから面白いなと思います。

 

広告って日々の暮らしの様々なところに溢れています。そうしたひとつひとつの広告を対象として見れるようになることって、すごい面白いことじゃないでしょうか。